熱ぶくれて何？

写真は前回の塗装をしてからおよそ１２年が経った窯業系サイディングです。

よく見ると　小さなブツブツの気泡がたくさん出来ています。これは熱ぶくれと言いまして様々な要因で起きる塗装不良です。

主な原因は下塗りと上塗の間に水分が入ってしまって　その水分が太陽光の熱により蒸発して上の塗膜を押し出してしまうのが原因とされています。

ですがこの写真の原因は新築当初にラッカー系の塗料が塗ってありその上に濃色の塗料にて塗替えをして　太陽光が外壁を温めて下のラッカー系の材料が熱で溶けてしまって膨らんでしまっています。この様な現象は　ここ数年に良く聞くようになりました。

ここ数年、夏が尋常じゃない暑さで今まででは考えられない事が外壁塗装でも起きています。なかなか勉強や情報収集をしっかり行っていなければこのような物件を増やしてしまう事になってしまいます。前の塗装屋さんは手抜きをしたわけではなく　いろいろな条件の過渡期に塗装したことによりこの様なことが起きたと思われます。

またこの現象は濃色を塗った時に多く起きますので築３０年位の建物には念の為できれば白系の遮熱性能がある塗料をお勧めいたします。